CEHP Diary

2013年04月

CEHPが取り扱う商品には、さまざまな誕生秘話やたくさんの人たちの想いが詰まっています。
~商品物語~では、商品のその裏にある物語をお伝えしていきます。

~商品物語~ メリーズ アフリカンイヤリング その5」では
みんなでアイデイアを出し合い、実際に手を動かしたくさんのサンプルを作ったことをお伝えしました。

かたちが決まってくると同時に、 デザインの大切な要素「色だし」も行いました。
今回、アフリカンイヤリングで決定したスタイルは2色使い。
色をどう組み合わせるかが、その魅力を最大限に引き出せるかどうかののキーポイントとなるのです。

とはいえ、絵の具のように好きな色を自由に使える訳ではありません。
素材はアクリル毛糸。エチオピアで手に入る色は限られています。
そこで、どんな色が使えるのか自分たちの利用可能なリソースを調べました。

ということで、エチオピアで一番たくさんの毛糸が集まっているところ、マルカートへ。
マルカート毛糸
マルカートの毛糸屋さん。結構たくさんの色がありますが、ビビッドな原色系が多いようです。

メンバー私物の糸の切れ端を集めたり、足らない分はマルカートで色のサンプルをもらったりして
「カラーサンプル帳」が完成しました!
カラーサンプル帳
「カラーサンプル帳」の完成によって、ミーティングでの話し合いも、具体的でよりスムーズになりました。
カラーサンプルとメンバー
真剣に「カラーサンプル帳」とにらめっこするメリーズメンバー。

やみくもに色を組み合わせてもキリがなく、生産面でも効率が良くありません。
そこでこの中から、エチオピア人に人気の色、日本人に人気の色をセレクトし、
更にその中から相性の良い色をピックアップして、ベースカラー5色、アクセントカラー5色、合計10色を選びました。
この10色内であれば、どんな組み合わせにしてもある程度のバランスが取れ
魅力的な組み合わせになるようにと考えられた色です。

その組み合わせをイメージするため、各色を組み合わせたカラーチャートの「色合わせ見本」も作りました。
色の組み合わせを検討中
「色合わせ見本」を見ながら、話し合いは進みます。

このような下準備を経て、再びサンプル製作は続けれたのです。

ところが!!
利用したかった色が既にエチオピアでは手に入らない色になってしまっていたり、
指定していない色のパーツが次々と出来上がってしまいました。。。
メリーズメンバーは、当時同時進行していた毛糸帽子の糸などをそのまま使って、
アフリカンイヤリングのパーツを作ってしまったのです。

計画通りにものごとが進まないのが、エチオピアでのものづくり。

予定外の色で既に出来上がってしまったパーツを破棄するにはもったいない。
とうことで、臨機応変に対応し、新しい色の組み合わせも生まれました。
その組み合わせは、最初はCEHPメンバーが行っていましたが、次第にリーダーのロマンさんも行うようになりました。
たくさんの色に触れることで、彼女のセンスも目に見えて日々磨かれていきました。
ロマンさん色の組み合わせ中
そんなこんなで、じっくりと練られた計画から生まれた色の組み合わせ(必然)、
思いがけず生まれた予定外の色の組み合わせ(偶然)でアフリカンイヤリングは完成を迎えたのです。
なんともエチオピアと日本のコラボ商品開発らしい展開ではありませんか!?(^0^;)

現在では、そこから更に試験販売、本販売を経て更に絞られ、定番色が決まりつつあります。
とはいえ、そのパターンは10種類以上!
バラエティーに富みながらも、生産面での効率化に取り組み中です。
定番色の打ち合わせ
定番色の打ち合わせ中~

次回は最終回、「アフリカンイヤリング」のパッケージについてのお話です。

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こんにちは、白鳥くるみ@CEHPコーディネータです。

「今年は、種・木の実のアクセサリーが、トレンド」と、東京のスタッフからの速報です。「コーヒー豆グッズの出番が来た!」ということでしょうか!?だったら嬉しいわ♪

さて、今週末(27日-28日)、150を超えるアーティスト&アーティザンが出店するデザイナーズバザーが開かれます。27日には、ICSバザーも開かれます。CEHP新商品テーマは、「アフリシック」と「レトロかわいい」ファッション部門で出た余り布を、何とか工夫して商品ができないかとメンバー&パートナー生産者女性グループで考え、かわいい小物ができました!※何度も試作品づくりにチャレンジしていたので、量産する時間がなく数に限りがあります。売り切れたらごめんなさい・・。もちろん注文は受け付けます!

★レトロかわいい帽子(アンバサ布、アフリカンプリント布)
★レトロかわいいドレス(エチオピアン製コットン布)※参考商品
★レトロかわいいバッグ(アフリカンプリント布)
★レトロかわいいヘッドスカーフ(アフリカンプリント布)
★アフリシックなヘアバンド(アンバサ布、アフリカンプリント布)

プリザーブドフラワーも、「エチオピアンシック」なアレンジで制作が進んでいます。乞う期待♪

CEHPが取り扱う商品には、さまざまな誕生秘話やたくさんの人たちの想いが詰まっています。
~商品物語~では、商品のその裏にある物語をお伝えしていきます。

~商品物語~ メリーズ アフリカンイヤリング その4」では、
小さなパーツへの取り組みから、品質向上についてのお話をさせていただきました。

「品質」と並んで、「商品」として世に送り出すために大切な要素、

そう、デザイン

どんなに品質が良くても、デザインが魅力的でないと人々の心を動かすことはできません。

メリーズメンバー個々人そしてチームワークでの努力の結果、パーツは随分とかたちになってきました。
では、どんなデザインにするか。
メリーズメンバー、CEHPメンバーは頭を悩ませ、そして手を動かしました。

まずは、オリジナルのサンプルを元に、色々な色を試してみました。
パーツの進展
色が変わると、随分と印象も変わりますね!

メリーズからは、こんなデザイン提案が。
メリーズデザイン
ポイントを付け、ビーズもカラフルに。配色もエチオピアカラーの赤・緑・黄。
メリーズメンバー、なかなか考えましたね!でも、商品化には、残念ながらちょっと遠い!?
私はオリーブにパプリカを詰めた食べ物を思い出してしまいました(^^)
オリーブ

出来上がったバスケット編みパーツとにらめっこをしながら、様々なアイディアが生まれました。
エチオピアらしいモチーフ、マスカル(十字架)と組み合わせたり、
ピアスのパーツをつなげるところをぷらぷらと揺れる仕様にしてみたり、
ビーズの数や種類を変えたサンプルも出来上がりました。
このサンプル作りは、CEHPメンバーみささんが活躍してくれました!
色々デザイン
分かりやすい写真がなくてちょっと微妙ですが、そのときのサンプルの一部がこちら。
大小二重につけるバスケット編みパーツを広げた状態になっています。

こうしてたくさんのサンプルを作って、色々な人たちの意見を聞いたり、ミーティングで協議する中で、
現在の「アフリカンイヤリング」のデザインが決定しました。
アフリカンピアスデザイン
バスケット編みパーツの魅力を最大限に活かすと同時に、シンプルでかつ色の楽しさを表現

このプロセスで大切だったことは、アイディア出しはもちろんですが、
イメージを口頭で説明したり、絵に描いたりするだけでなく、実際に実物を作る
ということ。

実物があることで、デザインはかわいいけれども実際に身に付けるとバランスが悪い、という用途面での発見があったり、
メンバー内でのイメージが共有でき、自然な流れで意見を集約して行くことができました。

いよいよデザインが決まった「アフリカンイヤリング」。

次回は、「アフリカンイヤリング」を魅力的に仕立てる重要な要素、「色」の秘密についてご紹介します。

昨日のブログ「~商品物語~ メリーズ アフリカンイヤリング その4「品質アップ!」の中で、
品質の向上には「密で地道なコミュニケーションの繰り返し」が大事だということ、
メリーズメンバー間で育まれた信頼関係の下、教えあったり協力しあう関係ができていて、
そのことが品質向上にもつながっている、というお話をさせていただきました。

そんな記事をアップしたまさに昨日、この話に関連した新たな学びがあったので、
みなさんと共有させていただきます。

CEHPメンバーは、ほぼ毎週火曜日にメリーズを訪れ、新しい商品についての打ち合わせや、
現行商品をより魅力的にするための話し合い、完成した商品の検品などを行っています。

昨日の活動のひとつは、メリーズのロングセラー商品「コーヒー豆ストラップ」の検品でした。
なんとメリーズ、今年度に入って、お店のノベルティーグッズとして「コーヒー豆ストラップ」900個のオーダーを受け、この数週間、せっせとストラップを作り上げているのです!
なので、CEHPメンバーの私達も、メリーズを訪れてはせっせと検品作業をしています。
豆ストラップ製作豆ストラップ製作アップ
昨日も、ストラップの検品をしていましたが、一人のメンバーのストラップのほとんどが、
商品として出すには問題があり、作り直しとしてはじき出されてしまいました。
実は彼女、これまでもなかなか品質が安定せず、検品で返されてはやり直しをする、ということを繰り返していました。

CEHPメンバーから彼女に「どこがどう駄目か」もフィードバックし、彼女もそれを分かっているのですが、なかなか改善されません。
しかも大量オーダーで作業量が増えたためか、不良率は大幅にアップしてしまっていました。

この場合の問題点というのは、複雑な技術などではなく、少し気を付ければ解決できることがほとんど。
他の上手に出来るメンバーも、何度も熱心に彼女に教えていたのですが、
そのアドバイスを聞き入れず、自己流でやってしまう彼女に疲れて果ててしまっていました。
決して彼女に悪意がある訳ではないのですが、陽気でせっかちでちょっとおどけてしまう彼女は
なかなか真剣に取り組めなかったのです。

私自身も、彼女のモチベーションを下げないようにしつつ、かつ品質をアップさせるのに、少し行き詰まりを感じていました。
彼女の作る商品の品質の如何が、メリーズの中での火種になりつつあり、CEHPの中でも少し懸念事項になっていました。

そんな状況の中での、大量の不良品の発生。
机の上の山となった不良品を見ながら、他のメンバーからはため息が漏れます。
「何度も説明しているのに…。彼女もちゃんと聞き入れてくれればできることなのに…。」
メリーズメンバーだけでなく、私も困り果ててしまいました。

とその時、CEHPコーディネーターのくるみさんからメリーズメンバーに「みんなで彼女の不良品を分析しましょう」との提案が。
このような場合、ひとつひとつに対して説明をしても、彼女の耳には残らない。
そして、感情的な説明になると、メンバー間の関係性も壊れてしまう。
分析をして「理論」で説得しましょう、との説明が私達CEHPメンバーには加えられました。

そこで、メリーズメンバー達自らの手で、彼女の不良品を主な原因ごとに仕分けてもらいました。
不良豆ストラップ仕分け
そして、不良原因が「豆の選び方」に次いでほとんどが「仕上げの仕方と糊の量」だということが浮き彫りになりました。

“飴と鞭”のように「これは駄目、やり直し!」と厳しく突き返すアプローチとも違い、
「この仕上げが上手じゃないよ。(上手に出来ている彼女の他の商品を見せて)ほら、こっちはこんな風にできるじゃない。他もこんな風にやってみようよ。」と地道にコミュニケーションを取るアプローチとも違い、
事実を数値化、客観的に問題点を明らかにし、理論で説得する方法です。

こうすることで、問題点にのみ焦点が当たられ、
上手く出来ない人、失敗を繰り返してしまう人にとって認識しやすく、何をすれば良いかが明確なります。
同時に「ここを改善することで、大量の不良品を出さなくて済む」という意識付けにもなります。
作り手さんの手元で起こっていることを、現場レベルの情報として皆で共有し、
特定のメンバーの誰かが指摘するという訳でもないので、メンバー間の軋轢も発生しません。
これは日本の製造業が業務効率の向上や作業安全性の確保、品質不具合防止など
ものづくりの現場で養ってきた「カイゼン」のアプローチでもあります。

なにか大事なことを伝えるのに、様々なアプローチがあるとは思いますが、
今回の彼女の場合は、このようなアプローチがとても有効だったようです。
少ししょんぼりとしながらも、素直な性格の彼女は「今日分かったことに気をつけて次はがんばる」と
早速「この豆はきれい。この豆は使ってはいけない。」と豆の選別を私達に確認するように始めました。
不良品を解体
不良品を解体してやり直しの準備をするメンバー。一部の材料はもう使えなくなってしまいます。

机を並べて活動をしていると、相手の性格がよく分かってきて、
ついつい感情が入ってしまったり、その場のコミュニケーションで解決を図ろうとしたりしてしまいがちですが
グループの運営、特に第三者、外部者として関わる者は、
客観的な手段で対応することも大事だ、と改めて気づかされた出来事でした。

さて、来週の彼女のコーヒーストラップ、どれぐらい改善されているのか楽しみです。

CEHPが取り扱う商品には、さまざまな誕生秘話やたくさんの人たちの想いが詰まっています。
~商品物語~では、商品のその裏にある物語をお伝えしていきます。

~商品物語~ メリーズ アフリカンイヤリング その3」では、
アフリカンイヤリング」のパーツは、エチオピアでは生活に根付いた技術、
「バスケット編み」の手法そのものをアレンジして作られていることをご紹介しました。

ではいよいよ「サンプル」から「商品」に生まれ変わるまでの取り組みをお伝えしていきたいと思います。

「商品」として世に送り出すために大切な要素のひとつ・・・

それは品質

どんなに素敵なアイディアも、品質が伴わないと、人々に手にとって喜んでもらえる商品にはなれません。

アフリカンイヤリングのパーツは、
先にもお伝えしたように、バスケット編みをアレンジした「生活に根付いた技術」。
とはいえ、きれいに作るにはそれなりの技量が問われ、相当の訓練が必要になってきます。

商品化に向けてサンプル作りを始めたときも、編み目の出方にばらつきがあったり、
全体の形がいびつになってしまったりと、商品として売り出すには難しいものがたくさんできてしまいました。

例えばこんな感じ。

パーツ初期
きれいな円になっていないし、ところどころに芯となる素材(ほうき!)が見えてしまっています。
これでは、残念ながら売り物になりません。

そこで、巻きつける毛糸の取り数を変更したり、芯の量を調整したり、針の刺し方、回し方の工夫などを話し合い、
メンバーそれぞれも試行錯誤しながら、その腕を磨いていきました。

そして、何度も何度も同じものを作り、「次はより良いものを!」と挑戦が続きました。
パーツたくさんの挑戦
たくさん、たくさんの練習の中で“ボツ”になってしまったパーツ

そして次第に、きれいなパーツが仕上がるようになっていきました。

しかし、練習が進むにつれて次の課題が。

メリーズメンバー内で「上手な人」、「上手にできない人」という風に技術の差が広がっていきました。
このパーツに関して、ある程度の品質は“コツ”や“テクニック”を共有することで向上させることができましたが、
後は練習とセンスがものをいう領域。

上手な人のものは、商品として買い取ることができるけれども、
上手にできない人のものは、パーツを返して作り直しをお願いせざるを得ません。
せっかくがんばって作っても、引き取ってもらえないと、その作り手さんのモチベーションは下がる一方。
しかし、品質向上=良い商品を作るためには、妥協は許されません。

作り手のモチベーションを維持させながら、いかに品質を上げていくか。

それは、品質の重要性を訴え、厳しい態度を取りつつ、
上手くできたところは評価して、その「良いところ」を積み重ね、伸ばしていくこと。
密で地道なコミュニケーションの繰り返しです

これは「CEHPメンバー対メリーズメンバー」だけでなく、メリーズメンバー間でも同じこと。
上手な人は、そうでない人を、根気強くサポートしていきます。
メリーズのすごいところは、こういった人間関係、協力体制ができていること。
これは、信頼関係なくしては成立しません。

商品として「アフリカンイヤリング」が販売されるようになった今でも、
「みんながよりきれいに作れるように」と、品質向上への取り組みは常に現在進行形です。


CEHPの商品は、小さなパーツひとつひとつも、地道な努力と協力の結晶なのです。

次回「~商品物語~ メリーズ アフリカンイヤリング その4」では、
「デザイン」の秘密についてご紹介したいと思います。

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