こんにちは。
このところ、共同出版社(Co-Publisher)スタッフのレンサやゲネットの補佐で本の営業に回っています。アフリカでのビジネスは、苦労が強調されがちですが、案外、やりやすい部分もあります。
ひとつは、経営者やマネージャークラスの人たちに会うことが、比較的簡単にできること。アポイントメントなしで出かけても(もちろんアポは取る方がよいです)時間があれば、気軽に会ってくれます。日本のように「肩書や紹介状ないとねえ」ということもありません。レンサは、今どきのエチオピア若者ファッション(ピンヒール、ピンクのど派手なTシャツ、スパッツ)姿で、こういう人たちに会うので、見ていてハラハラドキドキですが、誰も「話(交渉)内容」以外、外見や若さは気にかけないように見えます。店で取り扱うかどうか、結論はその場で出してくれるのも、お互い時間の無駄にならずにすみます。日本のように「取次」を通さないと、マスでの書店販売できないということもありません。書籍の流通に関して言えば、エチオピアの方がはるかに開かれているように思えます。
一昨日は、コーヒーの本を配本しているアジスアベバ大学出版局(日本で言えば、東大の出版局といった感じですね)へ行ってきました。失礼ながら、オフィスと販売所をみただけでは、何冊販売できるだろうかと心配になりましたが、若いセールスマネージャーのフレザーさんによれば、「この出版局からは、エチオピア全土にある30の大学・カレッジ、また博物館など公共施設に配本している。学生は高い本でも、必要があれば買うので需要はある。また観光客の増加と共に、博物館ショップも充実を図っている。先日も、現在建設中のコーヒーミュージアム(ここへは営業をしようと思ってました)から、コーヒー関連の本の問い合わせがあった。The Legend~を紹介した。」とのことでした。メリーズのコーヒー豆のストラップなども、もちろん営業しています。期待できそうです!
『アジスアベバ大学「オーブンライブラリー』
写真:本の陳列(英語・アムハラ語の本が中心)、高価な本は盗難を避けるために鍵のかかる場所に、本を購買する教授や学生たち